危機の二十年 理想と現実 2版(1945)
from 2024-10-22
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E.H.カー
リアリティを飾りたてるイデオロギーを払いのけ,真の政治的姿態を露わにしてみせる,二十世紀国際政治学の記念碑.
https://ja.wikipedia.org/wiki/危機の二十年
第1版が戦争勃発の直後である1939年9月に刊行され、1945年に第2版を刊行された(日本語訳は第2版より)。なお第2版ではヒトラーに対する宥和政策に好意的な箇所が削除されている。
https://www.iwanami.co.jp/book/b248690.html
来るべき平和の創造者たちへ
一九八一年刷りへの序文
第二版への序文
第一版への序文
■第一部 国際政治学
第一章 学問の出発
政治学における目的と分析/ユートピアニズムの役割/リアリズムの衝撃
第二章 ユートピアとリアリティ
自由意志と決定論/理論と現実/知識人と官僚/左派と右派/倫理と政治
■第二部 国際的危機
第三章 ユートピア的背景
ユートピアニズムの基盤/ベンサム功利主義の移植/合理主義と国際連盟/世論の神格化/ユートピアニズムの敵/判断の問題
第四章 利益の調和
ユートピア的統合/自由放任の楽園/政治におけるダーウィニズム/国際的調和/共通利益としての平和/国際的経済調和/調和の崩壊
第五章 リアリストからの批判
リアリズムの基盤/思想の相対性/目的に適応する思想/国益と普遍的利益/利益調和に対するリアリストの批判/国際主義に対するリアリストの批判
第六章 リアリズムの限界
■第三部 政治、権力、そして道義
第七章 政治の本質
第八章 国際政治における権力
軍事力/経済力/意見を支配する力
第九章 国際政治における道義
国際道義の本質/国際道義の理論/国際道義に関する一般的な考え/個人的道義と国家的道義の違い/国際共同体は存在するのか/平等の原則/全体の利益と部分の利益
■第四部 法と変革
第十章 法の基盤
国際法の本質/法に関する自然主義者の見解/法に関するリアリストの見解/政治社会の機能としての法
第十一章 条約の拘束性
条約の法的効力と道義的効力/強迫のもとで署名された条約/不公平な条約/権力の手段としての条約
第十二章 国際紛争の司法的解決
裁判に付託できる紛争と裁判に付託できない紛争/「すべてを仲裁裁判に」という企て/「政治的」紛争に対する司法手続きは不適当であること
第十三章 平和的変革
政治的変革における権力の役割/政治的変革における道義の役割
■結論
第十四章 新しい国際秩序への展望
旧い秩序の終焉/国家は権力の単位として生き残れるか/新しい国際秩序における権力/新しい国際秩序における道義
訳者解説
訳者あとがき
人名索引
原注